パナソニックは, 同社初の35mmフルサイズイメージセンサ搭載ミラーレス一眼カメラ「DC-S1R」・「DC-S1」の2機種を2019年3月23日(土)から発売すると発表しました.
2008年10月にマイクロフォーサーズシステムのミラーレス一眼カメラを発売して以来,「LUMIX G」で培ってきた絵作りや操作性をさらに進化させ,プロフェッショナルの仕事や作品づくりに必要とされる高い表現力や,直感的な操作性,さまざまな環境下でも耐えうる堅牢性を備えたモデルとなっています.
今回発表された「LUMIX S」シリーズは,ライカカメラ社の開発した大口径・短フランジバックの「Lマウント」を採用することでレンズ設計の自由度が高められ,パナソニックの培った光学技術により「Sシリーズレンズ」を開発し,フルサイズミラーレスならではの高解像度と印象的な立体感,高品位なボケ味を実現します.
「DC-S1R」と「DC-S1」は,新開発の「ローパスフィルターレス35mmフルサイズCMOSセンサ」と「ヴィーナスエンジン」を採用.「DC-S1R」は有効画素数4730万画素,「DC-S1」は有効画素2420万画素を搭載しています.両モデルとも,パナソニックならではのデジタル技術を活かした高速・高精度AFや,6段という強力な手ブレ補正「Dual I.S.2」,高性能シャッターを搭載し撮影することができます.連写速度はAFS・MF時は両機ともに約9コマ/秒,AFC時は約6コマ/秒(メカシャッターの場合)となっており,RAW連写は「DC-S1R」が40枚以上,「DC-S1」が90枚以上可能となっています.
また,フルサイズのミラーレス一眼カメラとしては世界で初めて4K/60pの動画記録にも対応しています.ボディ内手ブレ補正(B.I.S.)の機構を活かして,センサーをシフトさせながら8回連続で自動撮影を行ない,カメラ内で自動合成処理するハイレゾモードも搭載されており,RAW現像が必要なものの,通常撮影時に比べて4倍の画素数にあたる画像サイズの高解像写真を生成することができ,その画素数は,「DC-S1R」は最大約1億8700万画素相当,「DC-S1」は最大9600万画素相当となります.
ファインダーは約576万ドットの高精細OLEDパネル,背面モニターにはルミックス初となる,約210万ドットの3.2形タッチパネル搭載した3軸のチルトタッチモニターが採用されています.記録メディアは,XQDカードとSDメモリーカードのダブルカードスロットで,XQDカードスロットは将来的にCFexpressカード(TypeB)にも対応予定となっています.USB端子には,USB Type-Cを採用するとともに,USB Power Delivery(USB PD)にも対応し,充電・給電の高速化を実現しています.
メーカー希望小売価格は,いずれもオープン価格となっています.
同時に発売される「Lマウント」の交換レンズは,「LUMIX S PRO 50mm F1.4(S-X50)」,「LUMIX S PRO 70-200mm F4 O.I.S.(S-R70200)」,「LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.(S-R24105)」の3本.今後も,卓越した描写性能,美しいボケ味,印象的な立体感を追求するとともに,ライカカメラ社の厳しい品質基準をクリアした「S PROレンズ」と,機動性に優れた「Sレンズ」が展開されていきます.
単焦点レンズ「LUMIX S PRO 50mm F1.4(S-X50)」は,卓越した描写性能と大口径F1.4の美しいボケ味と印象的な立体表現を実現.メーカー希望小売価格は285000円(税別)となっています.
「LUMIX S PRO 70-200mm F4 O.I.S.(S-R70200)」望遠ズームレンズは, ズーム全域で優れた描写性能であることに加えて, 高品位なボケ味を楽しむことができます.メーカー希望小売価格は210000円(税別)となっています.
「LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.(S-R24105)」は, さまざまな撮影シーンをカバーする標準ズームレンズで,マクロ撮影も可能です.メーカー希望小売価格は160000円(税別)となっています.
写真はいずれもパナソニック提供