JR北海道では,観光列車やイベント列車のほか,繁忙期の臨時列車などで使用する特急タイプの多目的車両として,キハ261系5000番台(仮称)を2020年秋に導入すると発表した.
これはJR北海道の経営改善に向けた取組みとして,国土交通省から観光列車の充実を求められたことから,「クルーズトレイン形の列車」と「地域活性化につながる列車」の2点を柱に新たな観光列車の運転を検討.このうち「クルーズトレイン形の列車」として,道内に数多くある上質な温泉宿泊施設での宿泊も楽しめるよう,宿泊サービスを提供しない「昼行列車」タイプの列車を導入する.
製作されるのは5両編成2本で,“スーパー北斗”や“とかち”で使用しているキハ261系1000番台をベースとする.編成はそれぞれ北海道の代表的な花である,「はまなす」,「ラベンダー」をイメージとしたデザインを検討している.
車内は,イベントや食事などに利用できるフリースペース(1号車)や,座席に食事などの際に向かい合わせにしても使用できるテーブルを設置する(2~5号車).また,全座席にコンセントの設置や,無料公衆無線LANサービスを提供する.