JR九州は,821系近郊形交流電車について,2019(平成31)年3月16日(土)から鹿児島本線で営業運転を開始すると発表した.
821系が使用されるのは,平日は上り5本・下り4本,休日は上り4本・下り4本で,基本的に811系と併結した7両で運転されるが,夜間には821系3両のみで運転される列車も設定されている.
821系は,主回路システムには最新技術のフルSiCを搭載,消費電力量は従来車である415系近郊形交直流電車と比較して約70%低減されている.また,主変換装置(CI)や補助電源装置(SIV)の冗長性(信頼性)による安全・安定輸送の確保が図られている.客室はオールロングシート配置で,1編成3両当たりの定員は407名.1人当たりの腰掛座席幅の拡大,ダウンライトタイプのLED照明の採用,4ヵ国語対応の案内表示器(マルチサポートビジョン)の各扉上部への設置,出入口に足元のホームを照らす照明の設置などが実施されている.
写真:JR九州821系 編集部撮影 南福岡車両区竹下車両派出にて 2018-10-5(取材協力:JR九州)