西日本鉄道と大牟田市は,かつて西鉄大牟田市内線で活躍した西鉄200形(204号)を改修し,2019(平成31)年3月をめどに大牟田駅西口駅前広場に移設し,シンボルモニュメントとして活用すると発表した.
200形204号は,1952(昭和27)年まで西鉄大牟田市内線で活躍した後,福島線,福岡市内線を経て,1975(昭和50)年に廃車となった.廃車後は,山口県光市立図書館で保存の後,2011(平成23)年4月に,市民団体「204号の会」によって引き取られ,大牟田市内の大力茶屋敷地内で保存・公開されていたが,今回,同会から寄贈の申し出があり,活用されることとなった.
204号は今後,マップや観光パンフレットを置くなど,観光案内機能として活用される.また,路面電車の移設を機に,駅前広場でマルシェなどを開催し,駅のにぎわいを創出する.
西日本鉄道では,2019(平成31)年3月から運転を開始する,地域を味わう旅列車『THE RAILKITCHEN CHIKUGO』をきっかけに,駅前のにぎわいの創出と大牟田市のまちづくりに寄与できる可能性があることから,今回の路面電車の改修に協力するとしている.また,大牟田市は,路面電車とあわせて,ベンチやトイレ,花壇などを改修して大牟田駅西口の環境整備を行なう.さらに,観光タクシーを活用した着地形のツアーや,観光列車利用者へのクーポン券の配布など,『THE RAILKITCHEN CHIKUGO』の利用客に対し,おもてなし対応を行なう予定.
写真:西日本鉄道のニュースリリースから