東京急行電鉄は,大井町線で2018(平成30)年12月14日(金)から開始する有料座席指定サービス「Q SEAT」用の6020系を,11月11日(日)に長津田検車区で公開した.
今回公開されたのは6020系6121編成で,3号車に総合車両製作所新津事業所で新製されたデハ6321が組み込まれている.デハ6321のみ車体はオレンジ色の全面ラッピングとなっており,各扉横と,車体中央の下部に「Q SEAT」のロゴが配されている.また,両先頭車には,「Q SEAT」サービスの開始を告知するヘッドマークが掲出されていた.
車内はロングシートからクロスシートへ転換できる座席が36席設置され,車端部のロングシート9席とあわせて,着席定員は45名.クロスシートの背部にはカップホルダーが,ロングシートを含めた全席に電源コンセントが設置されている.
「Q SEAT」は,大井町線を利用して田園都市線方面に帰宅する際の着席ニーズに応えるために平日夜に導入されるもので,191号(大井町19:30発→長津田20:11着),201号(大井町20:30発→長津田21:13着),211号(大井町21:20発→長津田22:04着),221号(大井町22:27発→長津田23:07着),231号(大井町23:09発→長津田23:48着)の5本の急行列車が運転される.有料座席指定サービスの区間は大井町—たまプラーザ間で,3号車が全席座席指定となる.座席指定料金は400円の均一料金で,大井町線内の大井町・旗の台・大岡山・自由が丘は乗降可能,二子玉川・溝の口・鷺沼は降車専用,たまプラーザから先の停車駅はフリー乗降駅となる.列車指定券は,駅窓口販売(大井町・旗の台・大岡山・自由が丘の4駅)のほか,12月上旬にオープンする販売専用WEBサイト「Qシートチケットレスサービス」でも購入できる.
写真はいずれも編集部撮影 長津田検車区にて 2018-11-11(取材協力:東京急行電鉄)