鉄道博物館は,館内車両ステーション内で収蔵・展示中の電気機関車「ED40 10」が,2018(平成30)年10月31日付の官報(号外第239号:文部科学省告示 第二百八号)において,国の重要文化財に指定されたと発表した.
ED40形は,全長約9.8mで,1921(大正10)年に旧信越本線横川—軽井沢間の急勾配区間用として鉄道省大宮工場で製造された,国鉄最初の本線用国産電気機関車である.主電動機を2基搭載し,1基は動輪用,もう1基はラック台車駆動用である.動輪についてはジャック軸,主連棒,連結棒を通じて動力を伝える方式で, 蒸気機関車で培った技術が活用されている.
鉄道博物館の収蔵物が重要文化財に指定されるのは,1997(平成9)年の「1号機関車(150形式)」,2003(平成15)年指定の「鉄道古文書(非公開)」,2003(平成15)年指定の「1号御料車(初代)」2018(平成30)年指定の「ナデ6110形式電車」に続き,5例目となる.
写真:鉄道博物館のニュースリリースから