西日本鉄道では,ヤマハが開発した音のユニバーサルデザイン化支援システム「おもてなしガイド」を導入し,同社の天神大牟田線と貝塚線の全駅(一部の無人駅を除く)での多言語案内サービスを順次開始すると発表した.
「おもてなしガイド」は,音声を文字情報化する多言語案内システムで,事前に無料の「おもてなしガイド」アプリをスマートフォンにインストールし,各駅の窓口付近のスピーカーから発信される音声トリガー(音波)をスマートフォンに聞かせることで利用できる.
各駅の窓口に掲示している「おもてなしガイド」案内ステッカーの周辺でアプリを起動すると,スマートフォンの画面に多言語で時刻検索や乗換検索のサイトにリンクしているトップページが表示される.さらに,トップページから,お得なきっぷ情報や周辺の観光地情報の案内サイトを確認することもできるため,同社では,訪日外国人の方にも安心・快適に鉄道サービスが利用できるものとしている.
さらに2019年度には,災害や輸送障害などの緊急時における訪日外国人の方や聴覚障害者の方への案内手段を強化するため,主要駅で案内音声そのものの多言語化にも取り組む.これは,「おもてなしガイド」を活用し,4ヵ国語(日英中韓)音声による案内放送を行なうと同時に,スマートフォンへの文字での情報発信も行なうことで,安心・安全に鉄道サービスを利用できる環境を整える.
写真:西日本鉄道9000形 松本洋一撮影 筑紫工場にて 2016-11-9(取材協力:西日本鉄道)
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