叡山電鉄は,観光電車「ひえい」が2018年度「グッドデザイン賞」を受賞したと発表した.
今回受賞した「ひえい」は,荘厳な霊峰比叡山への観光アクセスと,市内近隣の通勤・通学の足を両立した車両であるとともに,30年前に製造された車両のリニューアルであることを感じさせない大胆な楕円形のフロントデザインとしている.
また,内装も楕円のデザインが中を貫くだけでなく,ヘッドレストの位置と楕円の窓形状を連動させて,適切な座席誘導と外の風景の切り取りを両立している点や,細やかな色彩調整と広告の排除により,車両の内外装デザインと駅舎や周辺景観がマッチし,環境と呼応しながら新しい風景を創出している点が評価され,受賞に至った.
写真:叡山電鉄「ひえい」 松本洋一撮影 修学院車庫にて 2018-3-7(取材協力:叡山電鉄)