ソニービジネスソリューションは,多摩都市モノレールから,長寿命で安全性の高いリチウムイオン蓄電池を搭載したUPS(無停電電源装置)を受注したと発表した.
装置には,村田製作所製のオリビン形リン酸鉄リチウムイオン二次電池「Fortelion (フォルテリオン)」が搭載されており,今回の装置更新にあたり,多摩モノレールから「Fortelion」の長寿命と安全性が評価され,採用決定に至った.
一般的な鉛蓄電池の期待寿命は10年未満のところ,「Fortelion」の期待寿命は15年で,その間の電池交換が不要とのこと.リチウムイオン電池はエネルギー密度が高く,小形軽量化された筐体でも長時間の電源供給が可能なことに加え,電池放電終了後も再充電すれば性能を維持したまま利用できる.さらに,小形化軽量化により,搬入・施工コストの削減や省スペース化も実現している.
また,メンテナンスの簡便化も実現しており,従来,鉛電池の点検では,装置を停止させて,手作業で電圧や抵抗値を計測する必要があったが,IoT形の電池計測システムにより,装置を稼働した状態のままでも数分で,測定と寿命診断が可能となっている.
装置は,多摩都市モノレールの運行を支えるシステムのバックアップ電源として,本社棟および沿線全19駅に2018(平成30)年10月から2020年3月にかけて導入される予定.
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