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京阪,2018年度の設備投資計画を発表

京阪電気鉄道13000系

京阪電気鉄道では,2018(平成30)年度の設備投資計画を発表した.設備投資額は約108億円となる.
 2012(平成24)年度から導入が進められている13000系は,2018(平成30)年度は7連2本14両を導入する.これにより13000系は,4連7本,7連7本の77両となる.導入から30年が経過した6000系車両について,2013(平成25)年度から進めているリニューアル工事(車いすスペース・液晶形車内案内表示器の設置,内装材の取り替えや座席の更新など)を引き続き進める.リニューアルはこれまでに4編成32両に実施しており,2018(平成30)年度は2編成16両に実施する.
 京阪線において,さらなる安全かつ安定的な輸送をめざして「多情報連続式自動列車停止装置(ATS)」を導入し,運転保安度の向上を図る.このATSは出町柳—淀間と宇治線で使用を開始しているが,2018(平成30)年8月には淀—枚方市間と交野線へと使用範囲を拡大し,2020年度中に京阪線全線への導入を予定している.

リニューアル後の枚方市駅

 北浜駅において,2017(平成29)年度に引き続き,バリアフリー化への対応として駅構内にエレベータを新設するとともに,駅コンコースのリニューアルを行なう.なお,エレベータの使用開始は2018(平成30)年10月を予定している.また,枚方市駅では,「いつも使いたい,一度は行ってみたい駅」をコンセプトに,「無印良品」を展開する良品計画をパートナーに,リニューアル工事を引き続き進める.2018(平成30)年12月ごろに,中央口改札内外コンコースが竣工する予定.
 訪日外国人の利用客対応として,車内・駅での最大4言語(日本語・英語・中国語・韓国語)による多言語放送の導入を進める.車内放送は,訪日外国人の利用客が多い時間帯を中心に,車掌による案内放送を自動化し,列車種別・行先・次停車駅・乗換などの案内を実施する.現在,8000系車両と3000系車両については導入済みで,2018(平成30)年度は京阪線全車両への導入を目指す.駅放送については,祇園四条駅など10駅で観光案内などを多言語で放送しているが,2018(平成30)年度はさらに京橋駅など新たに3駅に導入する.
 また,観光目的利用客に,乗換方法や主要観光地へのアクセス方法を案内する観光総合案内板の設置を進める.観光総合案内板は,これまでに伏見稲荷駅など9駅で設置しており,2018(平成30)年度は丹波橋駅など新たに8駅に設置する.
 このほか,駅トイレのリニューアルや,駅・高架橋の耐震補強工事,沿線変電所の更新を実施する.

写真上:京阪電気鉄道13000系  編集部撮影  寝屋川車庫にて  2012-3-29(取材協力:京阪電気鉄道)
写真下:リニューアル後の枚方市駅のイメージ(京阪電気鉄道のニュースリリースから)

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