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特集 211系顔の電車たち
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高野山ケーブルカー,新造車両デザインが決定

白のラインを施した1号車

白のラインを施した1号車

オレンジのラインを施した2号車

オレンジのラインを施した2号車

南海電気鉄道では,高野山ケーブルカーに2019(平成31)年3月に導入予定の新造車両について,デザインと概要を決定したと発表した.
 今回導入されるのは,2両×2両編成(4両)で定員は1編成181名.客車部分の製造は,スイスのキャビンメーカー「CWA社」が手掛け,欧州ふうの流線形が特徴的な車体に,高野山・壇上伽藍の根本大塔を想起させる朱色をコンセプトカラーとして採用.海外利用客など国際性豊かな高野山のイメージとつながる「和洋折衷」のデザイン.1号車は車体の朱色と白色のラインの組合せによって,高野山の寺社仏閣のイメージとし,現行のケーブルカーや特急“こうや”の配色を引き継ぐ.2号車は,車体の朱色にオレンジ色のラインを組み合わせ,高野山景の緑に溶け込む「調和」のとれた色彩とする.また,従来の車両に比べて,大形の窓ガラスを採用.とくに車両前面は大形の曲面ガラスとし眺望性を向上させる.
 内装は全体に木目調の装飾を施し,「和」を基調としたデザイン.座席には,木材を使用して圧迫感を与えないように工夫した格子状の背もたれとする.また,照明には調光式LEDを用いた間接照明を採用し,高野山の自然と調和した,いやしの空間を演出する.
 床面には全体に滑りにくい材質を採用するとともに,車内段差部に足元灯を設置し,つまずきなどの事故防止対策を実施する.座席は全体をゆとりある配置とし,車いすスペースを新設するほか,乗降用扉の開口部を750mmから900mmへと拡幅し,電動車いす利用客も乗降可能とする.また,座席は多客時に収納できる折畳み式とし,大形荷物を持った利用客に対応する.
 なお,今回の新造車両の搬入にあわせて,2018(平成30)年11月26日(月)から2019年2月下旬の間は,巻上げ機など諸設備の新造工事を実施し,ケーブルカーの運行は休止となり,バスによる代行輸送となる.

写真:南海電気鉄道のニュースリリースから

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