コンピュータソフトウェアの開発・販売などを行なうオギクボ開発では,東京の鉄道・バスを可視化する4次元地図「HEAVY 4D TOKYO」が,公共交通オープンデータ協議会主催 東京公共交通オープンデータチャレンジにて準最優秀賞を受賞したと発表した.
これは,東京の大動脈である鉄道やバスなどの公共交通網の動きを,3次元地図に表示し,PC・スマホ上で閲覧できる地図システム.従来の交通情報は,検索時に駅・バス停の所在や路線図,駅構内図,時刻表などの情報を個別に入手し,得られる情報はいずれも断片的なものだったが,これらの情報をひと目で分かるように有機的に結びつけ,現実世界に忠実な動作を再現し,より短時間に的確な情報伝達が可能となっている.
地図では,ドローンで撮影されたかのような俯瞰構図の臨場感とともに,画面に映し出される乗り物の動きを,任意の日付・時刻や時刻表の秒単位にあわせて見ることができる.また,高層ビルが立ち並ぶ場所や地下駅のコンコースなど,列車やバスなどがそれらによって遮られるのを防ぐため,建造物の非表示化や階層ごとの閲覧もできる.
今後は,表示範囲の拡大や路線周辺の移動に関する補足的情報の追加や,個別ユーザーに移動についてのサポートを実施する予定.また,2020年東京オリンピック・パラリンピック開催会場へのアクセス情報の提供や,大規模災害時に備えた避難移動ルートへの活用,GPS機能などによる正確な運行状況の提供なども目指す.
なお地図は,http://tokyochallenge.4dmaps.net/において2018(平成30)年5月末まで一般公開されている.
オギクボ開発,東京の鉄道・バスを可視化する4次元地図「HEAVY 4D TOKYO」を開発
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