鉄道博物館では,本館1階の車両ステーションについて,一部展示内容のリニューアルを実施し,2018(平成30)年4月26日(木)から公開すると発表した.
車両ステーションは,実物の車両が36両展示されている同館最大の展示室で,開館以来,車両を通じて歴史を語る「ヒストリーゾーン」として親しまれていた.2017(平成29)年4月からは名称を「車両ステーション」に変更し,車両の姿を見やすくする造作の変更や,解説パネルおよび年表のリニューアルなどを順次進めてきた.
今回のリニューアルでは,展示車両の魅力を際立たせる音や映像の演出により,活躍していた当時の姿や,躍動感や迫力を肌で感じられる体感形のエリアとなる.「車両ステーションパノラマシアター」では,車両ステーション上部の壁面に設置した巨大スクリーンで,迫力のある映像と音,光による環境演出を行なう.「200系雪に挑むARスコープ」では,「200系新幹線電車」付近に設置したAR(拡張現実)装置「新幹線スコープ」を覗き込むと,新幹線が実際に走り出したかのようなバーチャル映像が流れ,視覚的演出だけはでなく,振動と風の演出もあわせて体感することができる.
また,プロジェクションマッピングの投映を「ハニフ1形式客車」の車体に行なうほか,「キハ41300形式気動車」が展示されている壁面に,車窓風景映像を投影するなど,音や光,映像やICTを駆使して表現する.さらに,車両ステーション1階に展示している36両すべての車両付近に「車両解説グラフィック」を設置し,各車両の情報をはじめ,車両が活躍した当時の姿や社会的背景などを分かりやすく紹介する.
写真はいずれも鉄道博物館のニュースリリースから