JR西日本では,新しい保安システムを山陽本線西広島—岩国間に導入すると発表した.
「D-TAS(Database oriented Train Administration System:データベースを用いた列車管理システム)」と命名された新しいシステムは,車両に搭載したデータベースにあらかじめ信号機の位置や曲線・分岐器などの位置と制限速度の情報を登録し,車上側で車輪の回転数で自列車位置を把握し,データベースに登録した設定に対し制限速度を超えた場合に,従来のATSと同様に自動的にブレーキを動作させる.データベースに,さまざまな地上設備の情報を登録することで,運転支援機能を充実させることができるもの.
D-TASは,下関総合車両所 広島支所所属の227系を対象に,2018(平成30)年5月20日(日)から山陽本線西広島—岩国間で使用が開始される.今後,山陽本線白市—西広島間で2019年春から使用が開始される予定となっている.
写真:JR西日本227系 編集部撮影 近畿車輛本社にて 2014-9-26(取材協力:JR西日本・近畿車輛)