JR西日本では,2018(平成30)年3月31日(土),三次(広島県三次市)と江津(島根県江津市)を結ぶ三江線の鉄道営業が終了し,1930(昭和5)年の営業運転開始(全線開業は1975年)から88年の歴史に幕を閉じました.JRが発足してから,営業距離が100キロを超える鉄道路線の全線廃止は本州では初めてとなります.
最終日は三江線沿線の各市町の主要駅で記念のセレモニーや最終列車のお見送りイベントが行なわれたほか,終日沿線や各駅では多くの住民や鉄道ファンが列車に向かって手を振ったり,写真に収めたりと三江線との最後の別れを惜しみました.
また,最終日に運転された列車には,現在同線で運用されているキハ120形のイラストと「ありがとう 三江線」と書かれた特別ヘッドマークが掲出されたほか,多客対応による増結のため,下関総合車両所新山口支所所属キハ120 325と木次鉄道部所属キハ120 5が貸し出され,運用に入りました(3月中旬から木次鉄道部から貸し出されていたキハ120 4は3月30日に返却されています).
写真:因原—鹿賀間にて 2018-3-31
投稿:鈴木 郁也