東京メトロ,丸ノ内線に新形車両2000系を導入

東京メトロ,丸ノ内線に新形車両2000系を導入

東京地下鉄(東京メトロ)では,丸ノ内線02系に代わる新形車両として,2000系を導入すると発表した.
 鉄道車両のデザインを数多く手掛けるインダストリアルデザイナーの福田哲夫氏・福田一郎氏の監修のもと,さまざまな部門から集まった社員が丸ノ内線の特徴から導き出したキーワード「地上」「活気」「先進的」に基づき, それぞれの要素を「色」「形」「機能」のデザイン3要素に織り込み,車両コンセプトを策定.

東京メトロ,丸ノ内線に新形車両2000系を導入

2000系の内装イメージパース

東京メトロ,丸ノ内線に新形車両2000系を導入

車端部の窓は東京地下鉄で初めての丸窓となる

 車体デザインは,「グローイング・スカーレット(Glowing Scarlet)」の車体と丸ノ内線の代名詞である「サインウェーブ」を織り込んだものとした.
 内装では,開放的な車内空間を演出する球面形状の天井パネルを採用.座席は,ひとりあたりの座席幅を拡大するとともにクッション性を改良し,座り心地を向上させる.また,連結面や座席横の仕切り,荷棚に透明な強化ガラスを採用し,車内の見通しを改善する.1編成6両すべての車両にフリースペースおよび小物が置けるテーブルや荷物掛けを設置するほか,携帯電話などの充電が可能なコンセント(2口)を設置する.各ドア上部には,17インチワイド液晶の車内表示器を3画面搭載するほか,訪日外国人向け車両内無料Wi-Fiの設置や,利用客に聞き取りやすい高音質の放送システム(ステレオ方式)を導入する.
 台車には,片軸操舵台車を採用し,曲線走行時の安全性向上とレールと車輪の摩擦によるキシリ音を低減.また,大規模停電などの異常時を想定し,万が一駅間に停止した際にも最寄駅まで走行できる非常走行用バッテリーや,万一脱線した場合にも,自動で列車を停止させる脱線検知装置,車両内へセキュリティカメラを搭載する.このほか,走行中の車両各装置の動作情報を車両基地や総合指令所などに常時伝送し,状態監視,予防保全に活用できる車両情報管理装置を搭載する.さらに,CBTC(無線式列車制御システム)や,通話品質・データ通信などの機能向上が可能なデジタル空間波無線を搭載できる構造とする.
 環境負荷対策としては,永久磁石同期モータ(PMSM)の採用に加え,最新式制御装置の採用により,現行の02系と比較して消費電力量を削減(約20%の削減見込み)するほか,室内灯および前灯にLED照明を採用し,従来の蛍光灯と同等以上の明るさを確保しながら,電力量を削減する.
 2000系は,2019年2月から営業運転を開始し,2022年度までに53編成318両が導入される予定.なお,丸ノ内線では,CBTC(無線式列車制御システム)の2022年度の稼働が計画されており,2000系の導入によりCBTC(無線式列車制御システム)の試験運用を経て,本稼働に向けた準備が進められる.

写真はいずれも東京メトロ提供

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