JR東海は,在来線運転士の業務を支援するために,タブレット端末「CAST(キャスト)」を順次導入すると発表した.
名称の「CAST(キャスト=Crew Assistance System Tokai)」は,運転士が安全・安定輸送における重要な「役目」を担っていることの意味と,運転士業務支援の意味を掛けあわせている.
「CAST」は,現在,口頭で行っている指令員から運転士への情報伝達を,端末に文字情報として電子データとして表示し,さらなる安全性の向上と情報伝達の迅速化を図る.また,GPSを活用し,速度規制区間などを画面上の表示と音で運転士に知らせることにより,運転操縦支援としてさらなる安全性を向上させる.さらに,津波警報などを自動で受信するほか,津波避難マップとGPSにより,最寄りの避難ルートを表示し,津波発生時の避難誘導の迅速化を行なう.
2017(平成29)年11月28日(火)から中央本線,身延線,御殿場線に導入し,一部の機能について使用を開始したあと,2018(平成30年)3月末までに,在来線全12線区で938台を導入し,すべての機能について使用を開始する予定.
写真:情報伝達時の表示例(JR東海のニュースリリースから)