2017(平成29)年3月4日(土),ダイヤ改正にあわせて可部線 可部—あき亀山間(1.6km)の営業運転が開始されました.
本区間は利用者の減少で,平成15(2003)年に廃止された可部—三段峡間(46.2km)の一部区間で,一度廃止されたJRの路線が復活したのは全国で初めてとなります.
延伸区間の可部駅の北西部は市街化が進み,人口が増加傾向にある地域であり,また,あき亀山駅敷地を含む荒下県営住宅跡地には,安佐市民病院の新病棟が2022(平成34)年に開業予定で,沿線住民の強い意向を受け,2013(平成25)年にJR西日本と広島市は,廃止路線の一部を復活させる形で延伸することで合意していました.
延伸区間は単線で,途中に「河戸帆待川駅」と終点の「あき亀山駅」の2駅を新設し,上りと下りをあわせて1日99本を運転し,あき亀山—広島間を最短39分で結びます.乗降客数は河戸帆待川駅で1日あたり1800人,あき亀山駅で1日あたり2200人と見込まれています.
開業初日は,あき亀山駅前で広島市長や地元選出の国会議員,JR西日本広島支社長らによるテープカットとくす玉割り,広島文教女子大学吹奏楽部学生による記念演奏会,鉄道友の会中国支部長から可部管理駅長への花束贈呈と,開業式典が盛大に行なわれました.
写真:あき亀山にて 2017-3-4
投稿:新谷 誉行