
BeeBooks.著者の井澤さんのお名前は,「SLブーム」さなかの『鉄道ファン』誌上で活躍されたお一人として,たいへんなつかしく想い起こされます.腰を据えた構図のなかに列車を撮り込むといった姿勢で,あくまでオーソドックス,堅実な作風を持ち味とした,ていねいさにあふれる作品だったとの印象があります.本書を開きますと,その印象どおりの作品が展開されていて,穏やかな心地で最終期の蒸気機関車たちの息づかいを感じ取ることができました.この時代に井澤さんと同じような活動をされた皆さんにとっては,なつかしさと共感を呼び起こす一冊として,お薦めいたします.