以前述べたように,駅のホームで駅メロディーや案内放送を録音する人,営業列車の車内で車両が走行する際の音や車内放送を録音する人を見かけることがあります.こうした鉄道にまつわる音を録音して楽しまれている方が徐々に増えている気がしますが,こうした分野の趣味,いわゆる「音鉄」の入門書,そしてバイブルとなり得る一冊が本書です.「音鉄」の楽しみ方,録音の技法,筆者の体験談,さらにこうした分野の聖地など,情報が盛りだくさんとなっており,本格的な「音鉄」の活動に興味のある方はもちろん,携帯電話などで気軽にこうした録音を試みたい方にとって有用な一冊として,本書は高評に値します.日本ではじめて発車メロディを採用した駅がどこであるかも,本書で触れています.
著者 | 片倉佳史 |
発行 | ワニブックス |
仕様 | 四六判 256ページ |
定価 | 本体1600円+税 |
発売日 | 2016年3月15日 |
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