イカロスMOOK.月刊『鉄道ファン』誌の編集部の写真担当を務めていたころの著者は,大先輩による最高峰を極める機関車の形式写真を目の当たりにしたことから,自分も最高の形式写真を極めたいとの思いを強められ,以来,カラーを主体としながら,ブローニー判や4×5判のモノクロ撮影にも取り組まれました.そして,デジタルの時代に突入するとともに,撮り貯めたモノクロのネガフィルムのデジタル画像化を目指し,ここに,データ化の最新技術を駆使した,デジタルリマスター作品の集大成版の刊行に至ったとのことです.さすがに車両の形式写真の最高峰を目指す著者による作品集だけのことはあって,掲載した写真のいずれもが精緻なディテールの描出で見る者をハッとさせます.国鉄の蒸気機関車の最終期の輝きを現在に再現した,これは第一級の写真集としてお薦めします.
著者 | 諸河 久 |
発行 | イカロス出版 |
仕様 | B5判 192ページ |
定価 | 本体2200円+税 |
発売日 | 2016年9月13日 |
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