たいへん興味深い内容の一冊です.「相互直通乗入れの解明」と言えばそれまでですが,たとえば,本誌では相互直通運転をテーマにした特集をたびたび組みますが,めまぐるしい車両の運用や変化を眺めるものを主題とすることがほとんどです.しかし,本書ではその裏側にある会社間のやりとり,規則,さらには,相互直通運転のみならず,たとえば,業務委託や共同使用駅などといった,複数の鉄道会社が関与する施設にも話が及び,たいへん複雑な場面を解き明かしてくれます.私鉄のみにとどまらず,JRと私鉄,JR同士の直通乗入れについても触れており,私たち月刊『鉄道ファン』の編集部にとっても参考になる記事が書かれています.
著者 | 所澤秀樹 |
発行 | 光文社 |
仕様 | A6判 296ページ |
定価 | 本体720円+税 |
発売日 | 2016年9月 8日 |
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