東京急行電鉄は,田園都市線に導入する新形車両2020系を,2017(平成29)年11月30日(木)に報道陣に公開した.
今回公開されたのは,第1編成の10両(2121
2020系は,2020年の東京オリンピック,さらに2022年の東急創業100周年に向けて,沿線の街や駅と調和する車両にすることを目的に命名し,導入されたもの.車両デザインは,東急が展開する沿線の商業施設などのデザインを手掛ける丹青社が監修している.
次世代半導体素子を用いた制御装置による主電動機の高効率駆動や,車内の全照明と前照灯・尾灯へのLED灯の採用により,使用電力を8500系の約50%まで削減する.車両機器を常に監視できる大容量情報管理装置を採用することで,車両故障の未然防止を図り,運行のさらなる安定化を実現する.
車内には,「ナノイー®」方式の空気清浄機を同社として初めて設置し,座席はハイバック仕様を採用することによって車内の快適性向上を図っている.また,デジタルサイネージをドア上と連結部,さらに座席上には3連で配置し,多言語案内の充実化を図るとともに,ニュースや天気予報など充実した情報サービスを提供する.
2020系は,2018(平成30)年春から営業運転を開始する予定.
写真:編集部撮影 長津田検車区にて 2017-11-30(取材協力:東京急行電鉄)