鉄道ファン2026年12月号(通巻788号)
『鉄道ファン』2026年12月号
2026年10月21日発売
特別定価1480円(税込)

トヨタ輸送・日本通運・JR貨物・名古屋臨海鉄道
東北本線の長期不通を想定したBCP訓練を実施

東北本線の長期不通を想定したBCP訓練を実施

▲迂回訓練走行ルート

トヨタ輸送・日本通運・JR貨物・名古屋臨海鉄道の4社は,東北本線が長期間にわたり不通となる事態を想定した事業継続計画(BCP)の一環として,日本海縦貫線を経由した自動車関連部品の専用列車による,う回運転トライアルを初めて実施した.

東北本線の長期不通を想定したBCP訓練を実施

▲名古屋南貨物駅出発時

 近年,自然災害による鉄道インフラへの影響が懸念される中,主要ルートが長期間利用できなくなった際にも代替ルートへ円滑に切り替えられる体制を平時から整えておくことが重要視されている.
 東北本線不通時における自動車関連部品の輸送継続に向け,日本海縦貫線を経由するルートの運行可能性や,運行計画,発着地でのオペレーション,関係各社間の連携手順を確認するため,今回の実地訓練が行なわれた.

東北本線の長期不通を想定したBCP訓練を実施

▲盛岡貨物ターミナル駅荷役中

 訓練は2026(令和8)年10月10日(土)から12日(月)にかけて,名古屋臨海鉄道線の名古屋南貨物駅から東北本線の盛岡貨物ターミナル駅までの往復で実施された.往復ともに貨車20両,31ftコンテナ40個の編成で運行された.

東北本線の長期不通を想定したBCP訓練を実施

▲富士川橋梁にて

 今回の実地検証では,う回輸送の成立条件,通常ルートと比較した所要時間,貨物の品質確認,関係各社間の連絡手順などが多角的に確認された.その結果,日本海縦貫線を活用した,う回輸送スキームの有効性が確認されるとともに,う回輸送開始にあたって必要な調整事項が明確化された.

東北本線の長期不通を想定したBCP訓練を実施

▲上越線にて

 今後は今回のトライアルで得られた知見が各社のBCPに反映され,災害時における代替輸送への切り替え手配や連絡手順が整理される方針である.
 4社は,災害時にも貨物鉄道輸送を途切れさせない体制構築に向け,日本海縦貫線をはじめとする代替ルートの活用を具体化し,サプライチェーンや物流ネットワークのレジリエンス(強靭性)向上に継続して取り組むとしている.

画像はすべて共同ニュースリリースから

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