
▲京都鉄道博物館で開催されたセレモニーのようす
JR西日本は2026(令和8)年10月14日(水)の「鉄道の日」にあわせ,京都鉄道博物館(京都市下京区)で保存・展示されている「マイテ49 2」を,準鉄道記念物から「鉄道記念物」へと格上げ指定したと発表した.
マイテ49 2は1938(昭和13)年に製造された一等展望車で,特急“富士”などで使用された.全溶接構造の丸屋根や冷房化に対応した設計など当時の新しい技術が採用されており,新製された一等展望車としては最後の形式である.
現存する一等展望車は本車両を含めて2両のみであり,戦後の接収時やその後の保存・復籍に際しても大きな改造を受けず,高いオリジナル性を保っている.さらに,2026(令和8)年10月には後年追加された機器類の撤去や内装の復元工事が完了したことから,客車特急の時代を今日に伝える貴重な鉄道遺産として今回の指定に至った.
写真:マイテ49 2 編集部撮影 宮原運転所にて 1987-3-27
マイテ49 2は,昭和初期に“富士”・“はと”・“つばめ”などの列車で活躍したあと,1961(昭和36)年に営業運転を終了し,翌1962(昭和37)年に開業した交通科学館に収蔵された.
JR西日本発足後には,安全対策やサービス向上の工事を施した上で“SLやまぐち”などの客車として営業運転を行ない,2022(令和4)年の営業運転終了を経て,同年10月14日に京都鉄道博物館の収蔵車両となり,2024(令和6)年の「鉄道の日」に準鉄道記念物に指定されていた.
今回の鉄道記念物指定を記念し,2026(令和8)年10月11日(日)には京都鉄道博物館にて指定記念セレモニーが開催された.JR西日本は,国鉄から引き継いだ貴重な鉄道文化遺産の散逸を防ぎ,良好な状態で保存・管理する取り組みの一環として,今後も文化財の適切な継承を進めていくとしている.
一部画像はJR西日本ニュースリリースから













