写真:JR九州YC1系 編集部撮影 南福岡車両区竹下車両派出にて 2018-10-5(取材協力:JR九州)
JR九州と伊藤忠エネクスは,鉄道車両の脱炭素化に向け,軽油の代替として次世代バイオ燃料(HVO)を導入するための実証試験を営業列車にて開始すると発表した.
JR九州グループは,「JR九州グループ環境ビジョン2050」のもと,温室効果ガス(GHG)排出量の削減など,脱炭素社会の実現に向けた事業展開を目指している.これまで構内での試運転など必要な検証を重ねてきたが,準備が整ったことから,実際の営業列車における実証試験へと移行する.
今回使用される次世代バイオ燃料(HVO:Hydrotreated Vegetable Oil)は,廃食用油や植物油を原料とし,水素処理(加水素分解・脱酸素)によって精製された次世代の再生可能ディーゼル燃料である.軽油とほぼ同等の化学構造を持つため,エンジンの改造や,燃料タンクなどの設備改修が不要な「ドロップイン燃料」としての特徴を備えている.
実証試験では,伊藤忠エネクスが製造・供給する「FINE DIESEL」を使用する.この燃料は,軽油に最大40%の「リニューアブルディーゼル(RD)」を混合したものである.
本実証試験の期間は,2026(令和8)年5月27日(水)から2028(令和10)年3月までを予定している.試験車両にはYC1系車両が使用され,3両編成のうちの1両に対して定期的にHVOの給油が行なわれる.
おもな走行線区は,長崎本線(江北—長崎間/旧線を含む),佐世保線(江北—佐世保間),大村線(早岐—諫早間)となる.なお,対象となる試験車両の車内や車外には,「次世代バイオディーゼル燃料使用中」と書かれた専用のステッカーが掲示される.
一部画像はJR九州提供












