写真:東武鉄道20400型 南栗橋車両管区春日部支所にて 編集部撮影 2018-7-19(取材協力:東武鉄道)
東武鉄道は,宇都宮線の東武宇都宮駅において,顔認証に対応した自動改札機の利用を2026(令和8)年5月27日(水)から開始すると発表した.
ICカードやスマートフォンをタッチすることなく,立ち止まらずにそのまま通過できる「ウォークスルー形」の顔認証改札の導入は,大手私鉄では初の試みとなる.
東武鉄道ではこれまでも,栃木駅から東武宇都宮駅までの計12駅に顔認証改札を設置し,該当区間の定期券を保持して生体認証サービス「SAKULaLa(サクララ)」に登録した利用者を対象に提供してきたが,これまでは改札通過時に独立型の顔認証用タブレットの前で一度立ち止まり,認証を受ける必要があった.
今回,第1弾として東武宇都宮駅に導入される新形改札機は,現在多くの鉄道事業者で使用されている汎用的な自動改札機に,顔画像を撮影するカメラ(入場側・出場側に各2台)と顔画像を処理するコンピュータを搭載したものである.これにより,立ち止まることのないスムーズな通過が可能となった.
ICカードなどのタッチが不要になるため,子ども連れや大きな手荷物を持つ利用者の移動負担を軽減し,利便性の向上を図る.
本サービスは,東武鉄道が日立製作所と共同で取り組んでいる,生体認証を活用した共通プラットフォームのサービス「SAKULaLa」と連携して提供される.利用者はあらかじめ「SAKULaLa」のマイページに,年齢や会員情報,クレジットカード番号などの属性情報,顔情報,そして対象区間の定期券を搭載した交通系ICカード番号を登録しておくことで,顔認証改札サービスを利用できる.
改札通過時は,自動改札機で取得した顔情報と登録データを照合し,当該利用者の定期券データの有効性を確認したうえで,通常の自動改札機と同様に改札判定を行なう.
なお,「SAKULaLa」の生体認証には,日立製作所が提供する公開型生体認証基盤(PBI)に対応した「生体認証統合基盤サービス」が利用されており,高いセキュリティでサービスが提供されている.
サービスは2024(令和6)年4月に開始し,2026(令和8)年5月現在で約20000名が登録している.登録者は追加の手続きを行なうことなく,鉄道改札のほか,決済やポイント付与,本人確認,ホテルのチェックイン,オフィス・スポーツクラブの入退館など,幅広い場面で横断的に利用できるのが特徴である.
東武鉄道は今後,顔認証対応自動改札機の運用を通じてさらなる機能向上を図る予定.さらに,さまざまなメーカーの自動改札機に顔認証機能を後付けできる汎用的なシステムの開発も進める.これにより,東武線内だけでなく,ほかの鉄道事業者においても導入拡大を目指し,利用者のさらなる利便性向上を図る.
一部画像は東武鉄道ニュースリリースから












