JR北海道は,設備の老朽化にともない現在実施している札幌駅全体のリニューアル計画の概要を発表した.
駅のメイン通路となる東西コンコースは,「サツエキヒトトキ」をコンセプトにそれぞれ異なるテーマで刷新される.
北海道大学や赤れんが庁舎へと続く西コンコースは,北海道の歴史や文化を感じられる空間を目指す.一方で,北海道新幹線札幌駅や北5西1・2地区の再開発ビルにつながる東コンコースは,これからの未来を感じる空間を表現する.
駅設備の配置を見直すことで南側に新たなスペースを確保し,商業ゾーンの面積を従来の約1300㎡から約2000㎡へと約1.5倍に拡大するとともに,店舗数も18店舗から約30店舗へと大幅に増加する予定.「DO 3 STORY(ドウサン ストーリー)」を開発コンセプトに掲げ,居心地がよく温かみのある施設を目指す.
各エリアには,お土産やスイーツを扱う西コンコースの「北海道のエントランスゾーン」,惣菜や飲食を展開する東西連絡通路の「地元のおすすめゾーン」,コンビニやベーカリーを配置する東コンコースの「毎日のチャージゾーン」,改札内の「旅の締めくくりゾーン」といった業態配置が計画されている.このエキナカ商業施設はJR北海道フレッシュキヨスクが事業主体となり,2027(令和9)年度末の開業を目標としている.
利便性の向上と混雑緩和のため,駅の案内機能や設備配置も大きく見直す.案内機能の強化として「みどりの窓口」,「JRインフォメーションデスク(外国人デスク)」,「北海道さっぽろ観光案内所」を隣接して配置する.西改札口の位置を移動して改札外の柱との距離を確保し,自動改札機のスムーズな通過を図る.
改札内の待合スペースは,寒い冬でも暖かく快適に過ごせるよう,カマクラをモチーフにしたデザインの待合室とする.そのほか,改札外のロッカーやベンチの配置見直し,デジタルサイネージの増設,改札外トイレの廃止と改札内トイレへの案内,喫煙室数の削減などが行なわれる.
▲2026年9月ごろの工事概要(予定)
2026(令和8)年度は,駅設備の配置見直しや商業スペース拡大に向けた工事が本格化するため,段階的に改札や券売機の移転を実施する.9月ごろには,東コンコースにおいて有人改札・券売機・改札機の移転やみどりの窓口の一時移転,改札内の一部店舗や喫煙室1箇所を廃止する.
▲2026年10月ごろの工事概要(予定)
10月ごろには,西コンコースで待合スペースの新設待合室への移転や券売機の移設,有人改札・改札機の一時移転が行なわれ,秋ごろから新設された待合室の使用を開始する予定.
▲2027年3月ごろの工事概要(予定)
2027(令和9)年3月ごろには,西コンコースの有人改札と改札機を移転し,2027(令和9)年度末のエキナカ商業施設開業や東西連絡通路の供用開始などを経て,2029(令和11)年度第1四半期ごろに札幌駅リニューアル工事全体を完了する予定となっている.
画像はすべてJR北海道ニュースリリースから










