鉄道ファン2026年6月号(通巻782号)
『鉄道ファン』2026年6月号
2026年4月21日発売
定価1300円(税込)

もと北鉄モハ3761が能美根上駅前に移設され「のみ電スマートストア」に

もと北鉄モハ3761が能美根上駅前に移設され「のみ電スマートストア」に

石川県能美市では,玄関駅である能美根上駅(IRいしかわ鉄道)の利便性向上・にぎわい創出を目的に整備を進めていた「能美根上駅利用促進施設」がこのほど完成しました.その施設の目玉として,もと北鉄モハ3761号車が移設・商業施設「のみ電スマートストア」としてリニューアルされ,稼働しています.
 この施設は,地域の玄関・能美根上駅を「通過点」から「滞在拠点」へ,という期待を込めて能美市主導のもと整備されたものです.そのシンボルとして,同駅が「寺井」駅だった当時に接続していた旧・北陸鉄道能美線でも運用されていたモハ3760形3761号車が,これまで保存・展示されていた「のみでん広場」(旧・辰口温泉駅近隣)から当地に移設され,無人店舗「のみ電スマートストア」として開業しました.
 車内は半分に仕切られており,いっぽうは同車の車内を最大限活用した待合施設兼展示ゾーン,もういっぽうがキャッシュレス限定決済として無人販売を実現した売店施設となっています.
 この整備にあわせ同車は再塗装が施されており,屋根も設置されていることと相まって,良好な保存状態となっています.
 このほか,橋上駅舎内の駅務室が食堂として改装されたほか,旧・能美線新寺井駅の記憶を遺すべく,東口駐車場(新寺井駅跡)の一角に復刻駅名板が設置され,能美線跡を転用した道路の照明に北鉄旧形車のカラーだったクリームとオレンジのラインがレタリングされるなど,「のみでん」をシンボルとして駅自体が人を集める観光スポットに仕上がっています.
 開業日は2026(令和8)年3月29日(日)で,同日にはオープン記念式典も執り行なわれたとのことです.

写真:能美根上駅利用促進施設にて 2026-4-19
投稿:藤原 正博

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