
▲万葉線新形車両のイメージ
万葉線では,2027(令和9)年度から新形車両を導入すると発表した.
現行の低床車両であるMLRV1000形「アイトラム」が,経年による高額部品の交換やIC回路部品の製造終了にともなう部品調達の困難など,車両維持における課題を抱えていることから,新形車両の導入により,車両維持費用の低減による経営改善を図る.あわせて,利用者の安全性確保と快適性・利便性の向上を実現し,地域の活性化を目指す.
デザインコンセプトは「歴史の継承と未来との融合」で,万葉集ゆかりの伝統的な色彩を現代の感性で再構築し,「永遠、記憶、愛」をイメージしたオレンジ色と,「穏やかさ、安らぎ、懐かしさ」を感じさせるクリーム色のツートンカラーを採用する.滑らかな造形と融合したデザインは,沿線の街並みや自然景観と調和し,地域の歴史と共に未来へ走り続ける姿勢を表現している.
写真:MLRV1000形「アイトラム」 新潟トランシス(株)新潟事業所にて 編集部撮影(取材協力:新潟トランシス(株))
車両製造は,アルナ車両が担当する.車両は3車体連接の100%低床バリアフリー構造であり,全長16.5m,幅2.4m,定員は74人(座席30人)となる.走行技術には,ほかの交通事業者で豊富な実績がある純国産の技術やVVVFインバータ制御などのスタンダードな技術を採用しており,走行安定性とメンテナンス性の向上を図る.
車内環境については,通路幅を現行より約9cm拡大した82cmとすることで車内移動の円滑化を図る.座席についても,足元空間を広げたロングシートの拡充や,ひとりあたりの座席幅を確保したクロスシートの配置により,居住性を大きく向上させる.
総投資額は6編成合計で約19.2億円(税別)を見込んでおり,1編成あたり約3.2億円となる.導入スケジュールについては,2027(令和9)年度(2028年2月予定)に最初の2編成を導入し,その後2032(令和14)年度にかけて毎年1編成ずつ段階的に導入することで,現行のアイトラム全6編成を順次更新する計画となっている.
一部画像は万葉線ニュースリリースから















