鉄道ファン2026年3月号(通巻779号)
『鉄道ファン』2026年3月号
2026年1月21日発売
定価1300円(税込)

京成電鉄,成田空港アクセスをさらに強化へ
〜新形特急導入と複々線化を検討〜

京成電鉄,成田空港アクセスをさらに強化へ

▲新形有料特急車両のデザインイメージ(一部)

京成電鉄は,成田空港の機能強化にともなう中長期的な需要増加に対応するため,新形有料特急の導入と成田スカイアクセスの複々線化に向けた検討に着手したと発表した.

 あわせて,押上—成田空港間を結ぶ新形有料特急について,2028(令和10)年度の運行開始に向けて車両設計を進めており,その外観デザインイメージの一部を公開した.
 新形車両は最高速度160km/hでの走行を予定しており,現在「アクセス特急」がおおむね50分台で結んでいる押上—空港第2ビル間を,最速30分台前半へと大幅に短縮する計画.なお,車両の愛称や具体的な運行形態やデザインの全貌については,今後段階的に発表される予定となっている.

京成電鉄,成田空港アクセスをさらに強化へ

▲新線整備(複々線化)概要

 将来にわたる訪日外国人の増加やオーバーツーリズムによる混雑緩和を見据え,成田スカイアクセスの輸送力増強策として「新線整備(複々線化)」の検討に着手する.これは,新鎌ヶ谷—印旛日本医大間の約20kmにおいて,「スカイライナー」と新形有料特急専用の新線を整備し,線路容量を拡大するもの.新線でも最高速度160km/hでの走行を可能とし,北総線沿線の輸送サービスを確保しながら,空港需要の増大に的確に対応することを目指すとしている.
 複々線化の実現により,現在,日暮里—空港第2ビル間を最速36分で結んでいる「スカイライナー」は,整備後に30分台前半へと所要時間が短縮される.また,押上—空港第2ビル間を結ぶ新形有料特急についても,導入当初の30分台前半から,複々線化完成後には20分台後半となる見通しである.
 複々線化については,大規模な投資をともない回収に長期間を要することから,京成電鉄では国や千葉県,成田国際空港などの関係者と,整備手法や費用分担についての協議・調整を慎重に進めていくとしている.

画像はすべて京成電鉄提供

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