北条鉄道は，JR西日本が展開する「地域鉄道ICOCA」を2026年（令和8年）4月1日（水）から導入し，ICカード乗車サービスを開始すると発表した．これによりICOCAをはじめ，SuicaやPASMOといった全国相互利用可能な交通系ICカードで同線の利用が可能となる．
　導入に先立ち，2026（令和8）年3月18日（水）から北条町駅の窓口において，ICOCA本体と地域鉄道定期券の発売を開始する．利用方法は，乗車時に駅ホームへ設置された乗車専用改札機にICカードをタッチし，降車時には車内の運賃箱上に設置された降車専用端末にタッチして精算を行なう．
　定期券については，北条鉄道の定期券を北条町駅窓口にて現金で購入できるほか，JR西日本や神戸電鉄の定期券と北条鉄道の定期券を1枚のICOCAにまとめて利用することが可能になる．ただし，北条鉄道以外の他社区間の定期券については，各社でそれぞれの区間のものを購入する必要がある．
　北条鉄道では，ICOCA導入によりデジタル化を進め，JR西日本や神戸電鉄との連携を強化することで，地域の交通利便性の向上と利用促進を目指すとしている．

「ICOCA」は西日本旅客鉄道株式会社，「Suica」は東日本旅客鉄道株式会社，「PASMO」は株式会社パスモの登録商標です．