鉄道ファン2026年2月号(通巻778号)
『鉄道ファン』2026年2月号
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「JRモバイルイン函館」が2026年1月31日開業
〜全室トレインビューのトレーラーハウス形ホテル〜

「JRモバイルイン函館」が2026年1月31日開業

JR北海道のグループ企業である北海道ジェイ・アール都市開発とミサワホームは,函館駅の隣接地において,トレーラーハウスを活用した新たな宿泊施設「JRモバイルイン函館」を2026(令和8)年1月31日(土)に開業すると発表した.

「JRモバイルイン函館」が2026年1月31日開業

 「JRモバイルイン函館」には,ミサワホームが開発したトレーラーハウス「MISAWA UNIT MOBILITY MOVE CORE(ムーブコア)」が採用されている.独自の連結技術(特許第7767673号)を用いて2台のユニットを1組の客室として構成し,合計10台のユニットにより全5室の客室空間を提供する.
 構造には,ミサワホーム独自の木質パネル接着工法が用いられており,高い断熱性と優れた遮音性を確保している.これにより,冬の寒さが厳しい函館の気候や駅隣接地という環境下においても,静かで快適な滞在空間を実現したとしている.

「JRモバイルイン函館」が2026年1月31日開業

 施設の最大の特徴は,全室から鉄道車両を間近に望める「トレインビュー」である.客室に備えられたウッドテラスからは,函館駅を発着する列車や停車中の車両に加え,歴史的な「転車台」を特等席で眺めるという希少な宿泊体験が可能となっている.
 内装は,函館の街並みを意識した「函館クラシックモダン」をテーマに,深みのある色合いの木目調を基調とし,アンティーク調の装飾照明を組み合わせることで,落ち着いた空間を演出した.各客室にはゆったりとした寝室,バンクベッド(特許出願中)付きのリビングルームのほか,シャワールームとトイレを完備し,高い居住性を実現している.

「JRモバイルイン函館」が2026年1月31日開業

 立地は函館駅から徒歩約5分で,駅に隣接する立体駐車場の入口から奥に進むとフロントが設置されている.周辺には,新鮮な海の幸が味わえる「函館朝市」や,ベイエリアの「金森赤レンガ倉庫群」にも近い.
 客室面積は1室あたり25.84平方メートルで,定員は各室4名までとなっている.宿泊料金は1泊1室2万5000円程度から設定されているが,時期により変動する.運営は北海道ジェイ・アール都市開発が担い,地域の新たな活性化拠点としての役割が期待されている.
 予約受付は,専用WEBサイトで開始している.

写真はすべてミサワホーム提供

■JRモバイルイン函館について
所在地 北海道函館市若松町(JR函館駅隣接敷地内)
交通 函館駅下車,徒歩約5分
客室数 5室(1室あたり定員4名、客室面積25.84㎡)
宿泊料金 1泊1室25000円程度〜(時期により変動あり)
開業日 2026(令和8)年1月31日(土)
ご案内 「ロマンスカーミュージアム」の来館予約について(北海道ジェイ・アール都市開発・ミサワホーム 共同ニュースリリース,PDFファイル)
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