鉄道ファン2026年2月号(通巻778号)
『鉄道ファン』2026年2月号
2025年12月19日発売
特別定価1400円(税込)

東京モノレール,Hogalee氏のデザインによるデザイントレインを運行へ

東京モノレール,Hogalee氏のデザインによるデザイントレインを運行へ

▲デザイントレイン(10021編成)とHogalee氏

東京モノレールは,日本の「今・伝統・文化」を発信する「TOKYO ART & CULTURE」プロジェクトの新たな取組みとして,アーティスト・Hogalee(ホガリー)氏がデザインしたデザイントレイン(ラッピング列車)を,2025(令和7)年12月23日(火)から運行すると発表した.

東京モノレール,Hogalee氏のデザインによるデザイントレインを運行へ

▲車体側面のアートプラン

 この取組みは,東京旅行の序奏を担う乗り物として,駅や車両を文化的な空間へと彩ることを目的としている.Hogalee氏は,漫画描写の線画を用いたインパクトのある現代アーティストであり,現代を映す鏡として「女性」をモチーフにした作品を描き続けている.本プロジェクトのために制作された作品のタイトルは「Chiral(キラル)」で,「颯爽として元気で都会的。海風を受けて髪がなびく女性。」をコンセプトとしている.

東京モノレール,Hogalee氏のデザインによるデザイントレインを運行へ

▲車内壁面のアートプラン

 デザインは,浮世絵や漫画といった「和」を意識させる輪郭線で表現されており,訪日客には日本らしさを,日常の利用者には非日常を感じさせるものとなっている.アートワークは車体側面だけでなく,車内の壁面や窓上のポスターにも展開され,日本語・英語の2ヵ国語による作品解説も掲出される.
 ラッピングは10000形1編成(10021編成)に施され,2026(令和8)年11月30日(月)まで運行される予定.
 今後の展開として,羽田空港第3ターミナル駅では,日本の伝統である「まつり」をテーマにした駅装飾を2026(令和8)年3月から実施する.改札内コンコースやホームには,トリックアートを活用した撮影スポットが複数設置される予定となっている.

画像はすべて東京モノレール提供

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