写真:上毛電気鉄道 800形 編集部撮影 大胡車庫にて 2024-2-14(取材協力:上毛電気鉄道)
上毛電気鉄道は,2026(令和8)年1月15日(木)から,全駅で交通系ICカードの利用を開始すると発表した.
これにより,地域連携ICカード「nolbé(のるべ)」のほか,「Suica」や「PASMO」などの全国相互利用可能な交通系ICカードでの乗車が可能になる.
本事業は,国土交通省の「令和7年度日本版MaaS推進・支援事業」による補助を受けて実施される.上毛電気鉄道の駅における交通系ICカードの乗車・降車方法は,駅の種類によって異なる.有人駅(中央前橋駅,大胡駅,赤城駅,西桐生駅)から乗車する場合は,各駅の改札にある入場用機器にタッチし,降車時に各駅の改札にある出場用機器にタッチする.
▲利用方法のイメージ
無人駅や無人時間帯の有人駅から乗車する場合は,先頭車両の3番目のドアから乗車し,車内ドア横にある乗車用機器にタッチする.降車時は,先頭車両車内前方にある運賃箱上の降車用機器にタッチする.
赤城駅で上毛電気鉄道から東武鉄道へ乗り換える場合は,ホーム上の上電の出場用機器にタッチしたあと,東武の入場用機器にタッチする .東武鉄道から上毛電気鉄道へ乗り換える場合は,ホーム上の東武の出場用機器にタッチしたあと,上電の入場用機器にタッチする.
▲赤城駅での乗換イメージ
上毛電気鉄道では,地域連携ICカード「nolbé」(無記名式・記名式)の販売・発行も行なう.
無記名式nolbéは対象不問で,個人情報の登録は不要.再発行は不可である.記名式nolbéは,一般・小児・障がい者が対象で,氏名・性別・生年月日・電話番号の個人情報の登録が必要となり,再発行は可能.
nolbé定期券の発行には,記名式nolbéが必要で,通勤定期券は1ヵ月,3ヵ月,6ヵ月分を販売する.通学定期券は引き続き,紙の定期券で販売する.
上毛電気鉄道では,中央前橋駅,大胡駅,赤城駅,西桐生駅,上毛電鉄車内において,交通系ICカードへのチャージができる.また,中央前橋駅,大胡駅,赤城駅,西桐生駅では,nolbéカードの販売とnolbé定期券の販売・発行を行なう.
すでにnolbéを導入しているバス会社窓口や,路線バス車内,Suica・PASMOエリアの鉄道駅に設置されている自動券売機,コンビニなどでも,交通系ICカードへのチャージやnolbéカードの販売が行なわれている.
交通系ICカードの利用開始にともない,GunMaaSのサービスも拡大する.上毛電気鉄道の「赤城南麓1日フリーパス」はチケット画面を乗務員に提示しているが,今後は,GunMaaS上で紐づけした交通系ICカードを読み取り機にタッチして利用する形式に変更される.
あわせて,上毛電鉄の通勤定期券(大人・6ヵ月のみ)をGunMaaSで新たに発売する.通勤定期券(大人・6ヵ月)は,GunMaaSに会員登録後に購入でき,クレジットカード決済となる.
GunMaaSで販売される「GunMaaS乗りトクパス」を購入することで,GunMaaSポイントを使用して乗車できるようになる.GunMaaS上で紐づけた交通系ICカードを読み取り機にタッチすると,ポイントで運賃相当額が支払われる.「GunMaaS乗りトクパス」は,交通の運賃として利用できる「GunMaaSポイント」と,商店やレクリエーション施設がお得に利用できる「乗りトククーポン」がセットとなった商品で,上毛電気鉄道のほか,前橋市内の路線バスでも利用できる.
一部画像は上毛線再生協議会ニュースリリースから











