▲導入車両イメージ
JR西日本は,ディーゼル車両の燃料を100%次世代バイオディーゼル燃料とした営業運転を,岡山エリアで開始した.
営業列車におけるディーゼル車両の100%次世代バイオディーゼル燃料による運行は国内で初めてとなり,当該列車での二酸化炭素排出量は「実質ゼロ」となる.
導入規模は年間約2100kLで,全気動車の運転用燃料の約10%に相当する.導入による二酸化炭素排出削減量は年間約5500tとなり,これは一般家庭約2000世帯分に相当する.なお,本取組の導入車両については,ステッカーが貼付される.
▲軽油(左)と次世代バイオ燃料(右)
次世代バイオディーゼル燃料導入に向けては,2022(令和4)年度から2024(令和6)年度にかけて国土交通省が公募した「鉄道技術開発・普及促進制度令和4年度新規技術開発課題」(鉄道車両におけるバイオディーゼル燃料の導入に向けた技術開発)として,(公財)鉄道総合技術研究所とJR7社で実証試験を行ない,試験結果が良好であったことから,100%次世代バイオディーゼル燃料による営業列車の運行を開始するに至った.
JR西日本グループでは,2021(令和3)年に環境長期目標「JR西日本グループ ゼロカーボン2050」を策定し,2050(令和32)年にグループ全体の二酸化炭素排出量「実質ゼロ」とすることを目指した取組を行なっており,本件は,その目標達成に向けた取組のひとつとなっている.
画像はすべてJR西日本ニュースリリースから












