▲E131系800番代
JR東日本東北本部は,仙石線(あおば通—石巻間)向けのE131系800番代の営業運転を,2025(令和7)年12月1日(月)から開始すると発表した.
車体は2950mmの拡幅車体で,前面デザインは,仙石線205系の色彩を踏襲しE131系特有のドット柄が採用されている.
インテリアデザインは仙石線沿いの海の景色をイメージし,ラインカラーのスカイブルーをモケットの背に使用したロングシートを採用することで仙石線に馴染みのあるインテリアカラーとしている.
座席1名あたりの幅は,205系から25mm拡大した460mmとするとともに,車いすやベビーカー利用者向けのフリースペースを設置するなどバリアフリー化を図る.一部のドア上部には,17インチの大形ディスプレイを設置し,運行情報や乗換案内を表示する.
▲E131系800番代 客室
各車両の客室に車内防犯カメラを設置し,非常通話装置についても既存車両と比較して1両につき4ヵ所(トイレ設置車は5ヵ所)に増やし,セキュリティ面の強化が図られている.車両側面にはカメラを設置し,乗務員が運転室から乗客の乗降を確認する機能など,ワンマン運転に対応した機器が搭載されている.
主回路機器はSiC(炭化ケイ素)半導体素子を採用し,消費電力を低減する.また,モニタリング技術を活用した車両搭載機器や線路設備の状態監視機能により,故障の予兆を把握し,事前に対処することで安全性・安定性を向上させる.
仙石線向けのE131系は,4両編成14本(計56両)が新造され,現行の205系を順次置き換える.また,E131系に置換え完了後には,仙石線のあおば通—石巻間でワンマン運転を実施する.実施時期については,決まり次第発表される.
営業運転開始日の12月1日(月)には,あおば通駅6:28発(石巻行き)の列車にあわせて,出発セレモニーを開催する.
写真はすべて編集部撮影 仙台車両センター宮城野派出にて 2025-6-30(取材協力:JR東日本)
写真はイメージです.












