写真:JR東日本E491系「East i-E」 編集部撮影 内原にて 2002-6-27
JR東日本は,検査の省力化と品質向上,働き方改革の推進を目指して導入された,電気・軌道総合検測車「East i」よる「架線設備モニタリング」について,2025(令和7)年10月から在来線の全線区に導入を拡大したと発表した.
架線設備検査について,従来は夜間の電力係員による至近距離で確認する検査を実施していたが,2021(令和3)年4月から,「East i」に搭載されたカメラやセンサで取得した画像などのデータによる「架線設備モニタリング」を,首都圏線区以外の在来線38線区,約5500kmで導入している.

▲拡大後の架線設備の検査の流れ
一方で,首都圏線区(約2000km)については,輸送密度が高く,トロリ線を通過する列車本数が地方線区と比べて多いため,架線設備モニタリングの導入拡大に向けて,トロリ線測定の頻度や精度の検証を進めてきた.また山手線の一編成にモニタリング装置を搭載し,営業車によるモニタリングの検証も行なってきた.
▲架線設備モニタリング導入エリア図(参考)
2025(令和7)年10月からは,従来から実施している測定データに加え,「East i」にトロリ線を高精度に撮影するカメラを追加搭載し,その画像データを併用することで,首都圏線区の全線区に架線設備モニタリングを導入した.これにより,奥羽本線 福島—新庄間、田沢湖線 盛岡—大曲間を除く,在来線43線区(合計約7500km)に導入したこととなる.
なお,山手線車両の1編成で実施していた営業車によるモニタリングの検証については,「East i」による架線設備モニタリングに移行する.
一部画像は,JR東日本ニュースリリースから












