
▲4号車(先頭車両)のイメージ
嵯峨野観光鉄道は,2027(令和9)年春に導入する予定の新たなトロッコ列車について,車両デザインなどを決定したと発表した.

▲エクステリアデザイン
新たに導入されるのは,5両(けん引車1両+客車4両)1編成で,一般車(1〜4号車)は,景色が主役として映えるよう,柱や窓枠を黒で仕上げ,保津峡の景色への没入感を高めるデザインとする.
4号車の一部は,グループで利用できるよう,縁台型の座席に座りながら景色を楽しめる特別室を設置する(呼称は検討中).

▲一般席(1~4号車)のイメージ

▲一般席(1~4号車)のイメージ
デザインコンセプトは「保津峡の渓谷美」×「ノスタルジックな旧山陰線の汽車旅」×「嵯峨野・嵐山の洗練された『ひなび』風情」で,それらの魅力が複合しあう嵯峨野トロッコ(SAGANO ROMANTIC TRAIN)の世界観を創出する.

▲特別室(4号車の一部)のイメージ

▲特別室(4号車の一部)のイメージ
安全性・安定性の面においては,車体衝突時の安全対策やモニタ装置採用による異常検知・故障時の乗務員支援などを行なう.
快適性・サービス面では,乗り心地向上や座席間隔や通路幅を拡大するほか,天井や側面をガラス張りとした開放感のある車内とする.4か国語対応(日本語・英語・中国語(簡体・繁体)・韓国語)の車内表示器を設置する.

▲ロゴ・シンボルマーク
ロゴ・シンボルマークについては,従来のエンブレムのデザインを継承しつつ,「紅葉」「桜」「清流」「土木遺産のトンネル」「笹の円環(竹林)」を織り交ぜ,沿線の魅力を表現する.
デザイン監修は,株式会社GKデザイン総研広島が担当する.なお,現在運行している車両は,2026(令和8)年の営業運転をもって引退する予定.
画像はすべて嵯峨野観光鉄道ニュースリリースから