
JR西日本は,新形事業用車とバラスト散布車を2027(令和9)年春以降に導入すると発表した.

▲エクステリアイメージ
これは,回送列車などのけん引や車両の入換作業に使用している機関車とバラスト輸送や散布作業に使用している貨車が国鉄時代に製造されたもので更新時期を迎えているためで,さらなる安全性・生産性の向上,環境負荷低減などによる持続可能な鉄道運行実現のために導入するもの.

▲バラスト輸送編成イメージ
導入車両数は,新形事業用車は8両,バラスト散布車は12両(4両×3編成).ハイブリッド方式の事業用車の導入はJR西日本では初めてで,車両を構成する機械部品を削減することで運行時やメンテナンス時の安全性向上を図る.
車両先頭部に衝撃吸収構造を採用するほか,運転士が意識を失うなど運転操作を継続できなくなった場合に自動的に列車を停止させるEB-N装置を設置する.

▲電気式気動車(ハイブリッド方式)のイメージ
電気式気動車(ハイブリッド方式)の採用により,電車・気動車のシステムを共通化することで車両メンテナンスの効率化が期待されている.従来の機関車・貨車扱いを解消することで運用効率の改善を図る.
ディーゼルエンジンと発電機で発電した電力とバッテリアシストにより,モータを駆動して走行する.電気式気動車(ハイブリッド方式)の採用により,機関車と比較し燃費向上を図る.詳細については今後検証される予定.
画像はすべてJR西日本ニュースリリースから