
写真:東武鉄道80000系 南栗橋車両管区七光台支所にて 2025-2-10(取材協力:東武鉄道)
東武鉄道は,80000系が,第19回キッズデザイン賞「子どもたちを産み育てやすいデザイン部門」を受賞したと発表した.

▲4号車(モハ82500)に設置された「たのしーと」
80000系は,東武グループが目指す「人にやさしく 人と地域が共に輝きつづける社会」の実現を念頭に,子育て世代に優しい車両をコンセプトとし,2025(令和7)年3月8日から野田線(東武アーバンパークライン)で運行を開始した.
子どもやその家族が車内で快適に過ごせるよう,子ども部屋をイメージしたわくわくする内装を施すとともに,4号車にはベビーカー利用者が隣に座ることができる構造を実現した「たのしーと」を設定した点や,従来車よりも前面貫通ドアと運転台と客室を仕切るドアの窓を低くすることで,子どもでも車内から前面展望を楽しめる仕様とした点が評価された.

▲先頭車の運転台仕切部
キッズデザイン賞は,子どもたちが安全に暮らす,子どもたちが感性や創造性豊かに育つ,子どもを産み育てやすい社会を作るデザインを広く顕彰するもので,子ども向けに作られたデザインのほか,大人・一般向けに開発されたものでも,子どもたちのすこやかな成長や子どもを産み育てていく上で配慮のあるデザインを対象に贈られる賞で,特定非営利活動法人キッズデザイン協議会が2006(平成18)年から顕彰している.
写真はすべて編集部撮影