鉄道ファン2025年9月号(通巻773号)
『鉄道ファン』2025年9月号
2025年7月18日発売
特別定価1400円(税込)

広島電鉄,電車・バス乗務員制服を8月1日からリニューアル

広島電鉄,電車・バス乗務員制服を8月1日からリニューアル

広島電鉄では,「駅前大橋ルート」の開業あわせて,2025(令和7)年8月1日(金)から電車,バスの乗務員の制服を30年ぶりにリニューアルすると発表した.
 対象は運転士,車掌,駅務員などの運輸系の現業に従事する従業員で,リニューアルに際しては,制服近年の社会環境の変化に対応し,より快適で機能的な制服へと生まれ変わらせるため,社内から有志メンバーを募り,コンセプト策定から企画について社員自らが主体となって開発に取り組んだ.
 コンセプトは「Change for Sustainability ~歴史と伝統を大切に,持続可能な成長へ~」で,広島電鉄の歴史と伝統を継承しつつ,時代の変化に柔軟に対応する姿勢を制服に表現している.デザインは,ノーカラーのスーツスタイルを基本とし,これまでのダークグリーンから,上品でモダンな印象を与えるダークグレーを基調にカラーリングを変更している.男女の区別がないジェンダーレスデザインを採用し,多様性への配慮を反映している.
 おもな特徴として,ジャケットは襟元とポケットにブラックを配色して引き締まった印象を与えるものとし,ベストはオールシーズン対応の設計で,夏は涼しく,冬は防寒性を高めるアイテムとして活躍する.ポケットを3つ設置し,機能性の向上も図っている.
 シャツは,シルバーグレーのミニチェック柄にネイビーの襟元とグリーンテープの配色で,ノーネクタイでも引き締まった雰囲気を演出する.素材は軽量かつ伸縮性に優れ,長時間の勤務を快適にサポートする.さらに家庭での洗濯も可能としたほか,再生素材を一部に使用している.
 デザインは,これまでにスクール,運輸・化粧品・金融・サービスなど,さまざまな業界の制服デザインを多数手がけている西 徳子氏が担当した.
 制服のリニューアルは,順次広電グループ(備北交通,エイチ・ディー西広島,芸陽バス)も順次予定している.着用を終了する現行の制服は,リユースやアップサイクルする取組を検討している.

画像:広島電鉄ニュースリリースから

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