西日本鉄道では，貝塚線で運用中の600形について，一部車両を大牟田線（現天神大牟田線）在籍時の「アイスグリーン」復刻塗装とし，2025（令和7）年7月19日（土）から運行を開始すると発表した．
　1962（昭和37）年に登場した600形（2代目）は，都市圏の通勤輸送における混雑激化に対応し，特急から普通までの運用が可能な汎用電車として開発され，大牟田線の主力車両となった．1990（平成2）年以降，宮地岳線（現貝塚線）に順次転籍し，車体をアイスグリーンからオキサイドイエローに塗り替え，今日まで地域の移動を支える足として活躍している．
　600形は，老朽化のため全16両が2025（令和7）年度下期から順次廃車となる予定で，2025（令和7）年は，西鉄電車のアイスグリーン誕生50周年ということに加え，鉄道ファンからの要望に応える形で，復刻塗装が決定した．
　今回の復刻塗装にあわせて，2025（令和7）年7月19日（土）から2026（令和8）年3月31日（火）（予定）までの間，アイスグリーン塗装車両内のドア横4ヵ所で，600形の歴史を振り返る写真の展示を行なう．

写真：アイスグリーンに塗装された600形（右）（西日本鉄道ニュースリリースから）