鉄道ファン2025年8月号(通巻772号)
『鉄道ファン』2025年8月号
2025年6月20日発売
特別定価1400円(税込)

広島電鉄,「駅前大橋ルート」開業にあわせて案内放送・メロディを一新
〜路線カラー・路線図も変更〜

広島電鉄 5200形

写真:広島電鉄5200形  松本洋一撮影  荒手車庫にて  2019-3-14(取材協力:広島電鉄)

広島電鉄では,2025(令和7)年8月3日(日)の「駅前大橋ルート」開業にあわせて,一部の停留場や車内の案内放送・メロディを一新すると発表した.

 現行の広島駅停留場(地平)では,有人による案内を行なっているが,広島駅ビル2階に乗入れ後は,AからDの各ホームで,新たに電車の接近,到着,発車の自動放送を流す.
 発車時に流れるメロディについては,紙屋町方面と比治山下方面で異なるメロディを流し,音による方向識別を可能にする.紙屋町方面は,原爆ドーム,平和記念公園方面ということを鑑み,平和への祈りを込めるとともに,広島の玄関口として,外国人旅行者も多数乗車することから,和風の要素も加えたメロディとなる.比治山下方面は,行先である広島港の波をイメージした軽やかなメロディとする.
 稲荷町停留場と「駅前大橋ルート」開業にあわせて新設される松川町停留場では,行先誤案内防止のため,電車接近案内放送から行先案内を削除し,電車接近案内放送に英語放送を追加する.なお,これらの案内の変更は主要停留場(紙屋町東,紙屋町西,本通,原爆ドーム前)において,2025(令和7)年6月から試験的に先行導入されており,今後,ほかの停留場・駅においても順次導入を予定している.

広島電鉄 5100形

写真:広島電鉄5100形  松本洋一撮影  千田車庫にて  2005-2-2(取材協力:広島電鉄)

 車内メロディについては,全車両を対象に「始発停留場の発車後」,「終着停留場の到着前」,「次の停留場の案内」,「乗換停留場の案内」,「業務放送の前」にそれぞれ流れるメロディを変更する.このうち,「次の停留場の案内」では,原爆ドーム前停留場案内時の「鐘の音」も変更する.
 また,近年増加し続ける外国人旅行客向けに,英語放送前のメロディ追加と英語放送での次の停留場案内に駅ナンバリングの案内を追加する.

広島電鉄,「駅前大橋ルート」開業にあわせて案内放送・メロディを一新

▲路線カラー(方向幕イメージ)

 このほか,本開業にあわせて,各路線に付した路線カラーを変更する.これらの路線カラーは,電車の一部方向幕や路線図で使用されており,変更にともない,方向幕,路線図にも適用される.
 このうち1号線(広島駅—紙屋町東—広島港)は,広島港に向かう海のイメージを付加することと,2号線(広島駅—広電西広島—広電宮島口)と色覚的に差をつける意味で,これまでのオレンジから水色に変更する.

広島電鉄,「駅前大橋ルート」開業にあわせて案内放送・メロディを一新

▲路線図

一部画像は,広島電鉄ニュースリリースから

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