
写真:KTR700形「丹後くろまつ」 松本洋一撮影 KTR荒河車両基地にて 2014-5-10(取材協力:北近畿タンゴ鉄道・京都府)
京都丹後鉄道は,走るダイニング列車“丹後くろまつ号”の2025年秋・冬コースの運転を,2025(令和7)年10月から2026(令和8)年3月に実施すると発表した.

▲「モーニングコース」の提供イメージ
2025年秋・冬コースでは,福知山10:08発→天橋立11:48着の「モーニングコース」と,天橋立13:05発→西舞鶴14:50着の「ランチコース」,西舞鶴16:05発→天橋立17:24着「海上自衛隊 舞鶴地方隊コラボコース」の全3コースとする.いずれも金曜・土曜・日曜・祝日に運転する.
「モーニングコース」(税込7000円)では,宮福線の沿線「大江山」に伝わる「大江山鬼退治伝説」を,地元産の食材を使用して表現した2皿を提供する.1皿目は鬼のこん棒に見立てた食べ応えのあるパイコルネと,どぶろくが香るポタージュ,地元野菜を使った彩り豊かなサラダで,2皿目は鬼退治に活躍した坂田金時(金太郎)と伝説の舞台「大江山」を連想させるデザート2品を楽しめる.
途中停車する大江駅では,駅売店で地元の特産品の購入ができるほか,鬼伝説にちなんだ鬼瓦公園を自由に散策し,旅の思い出として全国の鬼士の作品と記念撮影などもできる.

▲「ランチコース」の提供イメージ
「ランチコース」(税込15000円)は,羽衣天女ゆかりの地「京丹後市峰山」の食材を使用し,羽衣天女の優雅で神秘的な姿をイメージして旬の食材を詰め込んだ御膳が提供される.
天橋立駅から西舞鶴駅まで海沿いのルートで,海が目の前に広がる「奈具海岸」付近では約15分停車し,水面からわずか6mの由良川橋梁の上を列車が徐行しながら走行する.

▲「海上自衛隊 舞鶴地方隊コラボコース」の提供イメージ
「海上自衛隊 舞鶴地方隊コラボコース」(税込4500円)は,丹鉄開業10周年を記念して,観光列車では国内初となる海上自衛隊 舞鶴地方隊とのコラボを実施し,艦内食をイメージした特別なコースとする.
「護衛艦みょうこう」艦内食のレシピで「海自カレー」を再現し,“丹後くろまつ号”オリジナルの盛り付けで提供される.また,舞鶴で人気のカフェ舞鶴市引揚記念公園「桟橋カフェ」特製の丹後くろまつ号オリジナルスイーツ「ムースフロマージュ~舞鶴茶の田辺城仕立て~」もあわせて楽しめる.
車両前後への特別ヘッドマーク掲出や,アテンダントは海上自衛隊の徽章を着用し,車内BGMには海上自衛隊音楽隊の演奏音源を使用するなど,特別仕様で運行する.また,記念撮影用に制帽を着用しての記念撮影や,コラボデザインのクリアファイルと「丹後くろまつ号乗車記念 由良川橋梁 特別護守印」も進呈される.
定員は,各コースとも上限を24名とする.申込みは,丹後くろまつ号予約ページで,各運転日3ヵ月前の同日10時から受付を開始する.
なお“丹後くろまつ号”は,2025(令和7)年12月23日(火)から2026(令和8)年3月10日(火)までは,車両検査実施にともない運休となる.
一部写真は京都丹後鉄道提供