
▲美装化後のイメージ(竹中工務店提供)
※画像はイメージです.完成物とは一致しません.
南海電気鉄道では,2025(令和7)年度末に運行開始を予定している新たな観光列車の導入にあわせて,難波駅1番線の降車専用ホームを,新観光列車専用「0(ゼロ)番のりば(仮称)」として美装化すると発表した.
本ホームは,単なる乗降の場ではなく,「高野山の神聖な雰囲気を表現した空間」を目指し,難波から高野山へと続く「高野路」の旅の始まりを演出する.
難波駅2階中央改札口では,2024(令和6)年10月からリニューアル工事を実施している(鉄道ニュース2024年9月29日掲載記事参照).南海電鉄のターミナルとしての歴史や,大阪難波という街の多様性を表現するため,すべてを受容する色として白を基調とし,ゆるやかな曲線をデザインしながら明るく近未来的な空間への刷新を進めている.
今回の新観光列車専用のりばの美装化でも,照明による誘導や曲線的なデザインといった要素を引き継ぎながら,目的地のカラーや沿線地域ゆかりの素材を取り入れることで,「難波の“波動”が沿線地域へと広がり,それぞれの地域の魅力と共鳴し合う」という想いを表現する.地域とつながる「始発点」としてふさわしい,上質で心に残る空間の創出を目指す.

美装化工事は,2025(令和7)年8月1日(金)深夜から開始し,2025(令和7)年度末の完成を予定している.美装化工事にともない,8月2日(土)初列車から難波駅1番線の降車専用ホームは利用できなくなる.これにより,同日以降,1番線ホームを発着する列車では,乗車・降車ともに同じホーム(現在の1番線乗車ホーム)で行なう.
なお,2階中央改札口のリニューアル工事の完成は,2025(令和7)年8月を予定しており,詳細は改めて発表される.
画像はすべて南海電気鉄道提供