
東京都交通局は,「都電(TODEN)車両リニューアルプロジェクト」を開始すると発表した.
これは,地域に根差した路線として走り続けてきた都電の更なる魅力向上と,沿線地域の活性化を図ることを目的として,運行開始から30年以上が経過した8500形1両を,特別なデザインにリニューアルするもの.
リニューアルに際して,コンパクトながらも機能性や多様性を備えたデザインとすることで,都電を日々の交通手段だけではなく,観光目的で楽しみながら移動できる空間へと生まれ変わらせる.

リニューアル後の車両デザインについては,「楽しい都電」をコンセプトに,デザイナー・イラストレーターである水戸岡鋭治氏から本プロジェクトのために提供された,特別なデザインを採用する.
外装は,昔の都電を彷彿させる山吹色の車体カラーを採用する.内装については木材を豊富に活用し,多様なパターンにデザインされた座席とする.

なお,車両のリニューアルにあたっては,2025(令和7)年7月22日(月)までの間,CAMPFIREのページにおいて,都営交通初のクラウドファンディングを実施し,改装費用の一部に支援金を充てるほか,支援者には特別な返礼品も用意される.
リニューアル車両は,2026(令和8)年春ごろに運行を開始する予定となっている.
画像はすべて東京都提供