
▲500系外観イメージ
名古屋鉄道は,豊田線・犬山線と名古屋市交通局鶴舞線との相互直通運転車両である100系の後継車両として,新形車両「500系」を導入すると発表した.
名古屋本線などで運行されている9500系と同等の性能を備えたうえで,名古屋市交通局鶴舞線との相互直通運転に対応した車両長20mで4扉の最新通勤車両となる.9500系同様,「お客さまサービスのさらなる向上」「インバウンド対応の充実」「安全性の強化」「省エネルギー化の推進」をコンセプトとして,名古屋鉄道の最新技術を標準採用する.
外観デザインには,名鉄車両のシンボリックカラーである赤(スカーレットレッド)と,名鉄グループの経営ビジョンスローガン「名鉄×WAO!」ロゴで使用されている青を追加するほか,正面は左右非対称のデザインとすることで,これまでの名鉄にない新しさ・斬新さを創出する.

▲500系車内イメージ
車内デザインは,木目調の大形袖仕切りとベージュ系の壁により,落ち着いた温かみのある空間を演出する.丸みを帯びた袖仕切りの形状により圧迫感の軽減を図る.シート生地に明るい青色を使用することで全体的に柔らかな,親しみやすい雰囲気を生み出す.
車内案内表示器は4ヵ国語対応(日・英・中・韓)とするなど,インバウンドにも対応する.車内に運転指令などでリアルタイムに映像を確認できる機能を持った防犯カメラを設置する.全車両に車いすスペースと優先席を設けるとともに,大形袖仕切り部は,子どもが持ちやすい高さの握り棒を設置する.

▲大形化した袖仕切りイメージ
VVVFインバータ制御装置に用いるパワー半導体にエネルギー効率の高いSiCを使用することで,省エネルギー化を図る.これにより,既存の100系と比較して消費電力を最大35%削減する.
500系は,6両編成1本を導入し,2026(令和8)年度から運行を開始する予定.
画像はすべて名古屋鉄道ニュースリリースから