鉄道ファン2025年5月号(通巻769号)
『鉄道ファン』2025年5月号
2025年3月21日発売
定価1300円(税込)

日立レール,英国でバッテリーハイブリッド車両納入とメンテナンスに関する契約を締結

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日立レール,英国でバッテリーハイブリッド車両納入とメンテナンスに関する契約を締結

▲英国グランドセントラルの車両

日立製作所のグループ会社である日立レールは,英国北東部とロンドンを結ぶGrand Central(グランドセントラル)を運営するArriva Group(アリバグループ)から,電化区間と非電化区間を直通運転できる「トリプルモード」車両45両(5両×9本)の納入と,10年間のメンテナンス契約を受注したと発表した.受注額は,車両納入とメンテナンス契約を合わせて約3億ポンド(約580億円)となる.
 バッテリーハイブリッドであるトリプルモード車両は,パンタグラフ,バッテリー,ディーゼル発電機のいずれかの電力を使用して走行する.グランドセントラルの全車両を最先端の車両に置き換えることで,地域経済を活性化し,より快適で環境に優しい移動手段を乗客に提供する.
 今回の受注は,グランドセントラルの既存の路線アクセス権を,鉄道規制当局が2038(令和20)年まで延長することを許可したことに対応するもので,英国の鉄道に対するアリバグループの長期的なコミットメントと,英国内とヨーロッパ全体に持続可能な公共交通ソリューションを提供することを下支えする.
 新形車両は日立のニュートン・エイクリフ工場で製造され,列車のバッテリー製造については,工場や広範なサプライチェーンにとって新しく高度な製造機会を生み出す.本案件は,英国政府の産業戦略と経済成長の両方をサポートし,バッテリー製造のハブとしての英国北東部における役割を果たす.
 新形車両は座席数が20%増えるため,新たに年間40万席を英国北東部,ヨークシャー,ロンドン間を移動する乗客に提供する.トリプルモード機能により,将来,ほかのさまざまな路線で使用することができ,二酸化炭素排出量と騒音の両方を低減することが期待されている.
 車両は2028(令和10)年に納入され,Angel Trains(エンジェルトレインズ)から10年間リースされる.

各金額は,1ポンド=193.5円で計算
写真は日立製作所提供

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