
写真:大井川鐵道 C11 190号機 編集部撮影 新金谷車両区にて 2003-7-16(取材協力:大井川鐵道)
大井川鐵道は,2025(令和7)年4月7日(月)にダイヤ改正を実施すると発表した.
SL急行“かわね路号”・“南アルプス号”について,下り列車のすべてをJR東海道本線との接続駅である金谷駅始発に変更する.これにより,新金谷駅での乗換が不要となり,東海道新幹線・東海道本線との接続が改善される.首都圏・関西圏からの旅行においては,現行よりも遅い時間帯の新幹線の利用が可能となり,余裕のある行程を組むことができる.
あわせて,SL急行“南アルプス1号・2号”の運転区間を,現行の新金谷—家山から金谷—川根温泉笹間渡に拡大する.これにより,3往復すべてのSL急行列車が川根温泉笹間渡までの運転となる(SL列車で運転する普通列車も含む).
抜里—川根温泉笹間渡間の「大井川第一橋梁」では,通常よりも速度を落として通過する.大井川の風光明媚な景色を車窓から長く楽しめるほか,付近の観光施設から「鉄橋を渡る蒸気機関車の雄姿」を風景の一部として見物できる.
このほか,ダイヤ改正日から5月下旬までの平日に,時刻や停車駅の異なる臨時のSL急行列車が運転される予定.詳しい内容については改めて案内される.

写真:大井川鐵道21000系 松本洋一撮影 抜里—家山間にて 2014-9-5
定期普通列車については,大井川本線各駅の利便性向上を図るため,すべての定期普通列車を各駅停車に変更する.現行の一部駅を通過する区間急行2本と快速急行1本の運転を取りやめ,代替として普通列車を3本増発する.これにより,途中駅での乗車機会は最大で3本増える.
朝7時台の下り普通電車については,金谷駅発車時刻を7:14発から7:24発に変更する.これにより,首都圏からは新横浜6:00発の“ひかり533号”から乗り継ぐ行程が成立するようになり,川根本町コミュニティバスを介した井川方面への一番列車としての機能を強化する.なお,大井川本線普通電車の時刻変更にあわせて,川根本町が運営するコミュニティバス路線の時刻も変更する.詳しくは,川根本町WEBサイトに掲載されている.

写真:大井川鐵道 ED90 1号機 編集部撮影 川根市代車庫にて 1990-2-28(取材協力:大井川鐵道)
井川線については,川根本町コミュニティバスと調整し,運転時刻を変更する.現行ダイヤと比較して,運転本数の増減はない.
写真はすべてイメージです.